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【ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件】ネタバレ,レビュー “フリゲまとめ”

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ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,タイトル

1.紹介(ネタバレ無し
2.ネタバレ
3.感想
と三段階に分けて解説していきます。
★自分でプレイしてみたい方は1.、ネタバレを見たい方は2.、感想を共有してみたい方は3.、といったふうに飛ばしながら見てください。筆者自身クリアまでプレイしたのは数年前で、ブログを書くにあたって再度プレイした時間も短いのであまり深いアドバイスはできないかもしれないのでそこのところは把握お願いします。

以下のURLからダウンロードページへ飛べます。

1. 紹介(ネタバレ無し

1.1 ゲーム概要

ゲームジャンルは推理アドベンチャー。
推定クリア時間はおよそ1時間程度。詰まることは殆どなくサクサク進める。
犯人を当てる難易度は易しめ(あくまで個人的主観)。ストレートに推理するのではなくメタ的に推理した場合は速攻で当てられるのではないだろうか。最悪総当たりすれば問題ない。
*一部センシティブな内容を含む

舞台は雪山の山荘。山荘内で起こる殺人事件を宿泊者を交えながら解決していくといった流れで進んでいく。探索パートと推理パートで分かれており、探索パートで宿泊者から必要な情報を集め、情報が出揃った時に推理パートへ移行する。サウンドノベルとは違い実際にキャラクターを操作する必要がある。

ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,推理

探索パートではそれぞれの宿泊者から情報を集めるのだが、事件とは別で一見意味のなさそうな宿泊者の交友関係が明かされていく。交友関係が犯人へと繋がる情報となっていたりする。

ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,人間関係

民宿者は癖のある人間が多く会話もコミカルな内容となっており何気ないアイテム、選択肢を選択しても面白い会話が展開される。シリアスな雰囲気は一部を除いて一切なくコミカルに進んでいく。特に親友と繰り広げられる会話が面白い。なお宿泊者は殆どが女性となっている。

ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,コミカル

1.2 あらすじの導入

水野友紀は、大学のゼミ仲間である火浦光子とともにスキー旅行に来ていた。しかしトラブルに見舞われ民宿へ行くことになった。民宿を二人は満喫していたが突然ほかの民宿者が騒ぎ出す。ブレーカーも落ち、ただ事ではないと二人は思い現場を見に行くとそこには遺体があった、、、。管理人が言うには警察が来るのは悪天候により明日以降になるそうだ。遺体は形跡から誰かに殺された可能性が高く、警察が来るまで待つようにと管理人は続ける。民宿者たちは各々事情を確認し部屋に戻ることになった。しかし火浦光子はミステリーマニアでありただ黙って警察を待つようなことはせず好奇心から自分たちで解決したいと管理人にいいだす。水野友紀は仕方なく火浦光子とともにこの殺人事件の真相を究明することになる。民宿者によると犯人は女性であるという。しかしここにいる人間は殆どが女性。果たして二人はこの殺人事件を解き明かすことができるのか…。

〇登場人物紹介
水野友紀…一人称は僕,どうやら火浦光子に好意を抱いているらしい。
火浦光子…主人公の大学のゼミ仲間

2.ネタバレ

ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,犯人入力

犯人を入力する際に突然仰々しい上記の注意書きが出てくる。無視したくなるような堅苦しい文章が並んでいるが犯人への手がかりも含まれている。

犯人は主人公(水野友紀)。
犯人断定の根拠はこう。
「互いにアリバイを主張している者、足が悪い者、男性である者といったように消去法で主人公しか犯人たり得ない。」犯行手口は割愛するが現実的ではない要素が含まれている(感想で語る)。

このゲームの醍醐味のトリックはこう。
作中で犯人は女性であると語られるが主人公の性別は男性と匂わされ「主人公は男性だから犯人ではない」と意識が誘導される。つまり性別の叙述トリックがこのゲームの醍醐味のトリック。具体的には一人称は僕であったり、上記で火浦光子に好意を抱いていると記載される。が注意深く読めば女性である伏線は存在する。犯行手口は探索パートで当てることはそもそもの情報が欠如しているため不可能となっている。

犯行動機はこう。
被害者は複数の女性と交際しており、民宿者の中に元カノ、婚約者といった過去ないし現在付き合っていた人間が複数いた。主人公も被害者と学生時代に付き合っており、被害者との関係性は学生と先生というものだった。ある日主人公は妊娠してしまう。主人公は本気で被害者のことを愛していたがどうやら被害者にとってはただの遊び相手であったらしく妊娠した事実をもみ消そうと大金を送るなどした。その態度が主人公にとって許せないものであった。

3.感想

今作のトリック、その一般論

今作は叙述トリックが売りとなってます。犯人自体はまぁ裏考察するかどうかで難易度は変わるといった感じだと思います。フィクションの事件の犯人の推理はこの手に慣れている方ならまず主人公が犯人たりえるか、小説の場合は語り手は誰かをまず確認するんじゃないですかね。少なくとも筆者は主人公(一人称)が犯人たりえる状況(今回の場合は主人公の性別が男性と断言されていない点)である場合高確率で主人公が犯人になると思ってます(偏見かな?)。もっと広げた言い方をすると主人公に近しい人物にも当てはまるかな。主人公ないし主人公に近しい人物が犯人でない場合って殆どが状況的に魔法を使ったりしないと不可能と再三強調してきます。あくまで感覚の話だけど。つまり筆者は開始すぐ主人公を告発したい気分でした。だって性別が触れられないんですよ。主人公が女性とすぐ触れられるならそこまで疑わないんですけど女性とも断言されないまま男性?要素を出された時点でもう確信をもって”狙ってるな”と思いました。
以下無駄話。
小難しい話をしますけど主人公を男性と思わせる叙述トリックがこれもまた実はブラフで主人公は女性だけど犯人ではないでーすとかあるんじゃない?と思う方はいますけどそれはないです。何故なら推理小説、推理ゲームは一般人を主に対象としているから。筆者みたいな考えを持ってる人間は少数です。一般人は隠されたトリックを気づけないので所謂裏の裏の展開になることはほとんどの場合であり得ません。それは裏の裏ではなく表の裏であって第一段階の叙述トリックが隠されているものではなくオープンしているもののはずです(めちゃくちゃわかりやすいように表現されているトリック)。
で話はちょっと変わってなぜ、主人公を犯人にしたがるか、それもめちゃくちゃ単純で”難しい手口、手法のトリック”よりも遥かに楽にプレイしている人間を驚かすことができるから。これは小説にも当てはまります。またもう一つあってそれは万人受けするという点。一般人にとっては小難しい手口のトリックはいくら偉大でも驚きが感じずらく叙述トリックは誰でも驚きを理解できるシンプル性があると思います。それは叙述トリックのほうが話題が広がりやすいという点にもつながります(拡散性)。想像してみてください。友達に小難しいトリックを聞くのと実は主人公が犯人だよと聞くのどっちがそそられますか。殆どが後者になると筆者は思います。
以上無駄話終わり。

ネタ話

肝心のトリックの手法なんですけど事件現場は3階で主人公はそこから飛び降りて1階に行きましたよ。雪が積もってたから飛び降りても大丈夫!!と書かれてます。あの…あの…雪積もりすぎてません?積雪量大丈夫ですか?これ面白いので画像貼ります。下記の画像は事件当初ではなく後日談なので積もってないです。

ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件,外観

どうやら主人公は3階から1階に飛び降りたらしいです。え…事件当初雪10mぐらい積もってました?もしかして世界ギネス記録更新できるレベルで積もってました?そりゃ事件当日警察は来れませんね。なにせ世界ギネス記録を更新できる可能性を残した偉大な積雪を崩すわけにはいきませんから。いやまて、積雪は少なくもしかしたら主人公の足腰が人間を超えたレベルの強度かもしれない。そりゃ被害者を恨みますよね。足腰が超次元の強度を持ってる人間は健康体なら世界クラスのアスリートになれたかもしれないですから。

総評

ネタ話は置いておいて総評をします。このゲームの売りは飽きないコミカルな会話、叙述トリックという2点です。テンポ感は悪くなくサクサク進めますが、完全なる無駄話も割と多くそれは少なめにしてもらった方がいいかなとは思いました。犯人は筆者は即わかったので面白いかどうかといわれると答えようがないですね。まぁトリック、伏線が綺麗かどうかというと綺麗だとは思います。よろしければ上記URLからダウンロードしてみてください。

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